家族へのフォローが大切

遺族アンケート

99歳母/看取った人・息子/福岡県/2022年回答

結果として治療はせず、痛み対応だけとなり私自身がもどかしさを感じました。私としては、1日でも長く生きてほしいとの思いから、鼻への酸素の管や導尿カテーテルを外してやれず(本人は外すことを希望)、今でもその判断がどうだったのか、迷っています。私の体験から宣言者本人へのフォローも大切ですが、その家族へのフォローがより大切と考えます。

協会からのコメント

「私の体験から宣言者本人へのフォローも大切ですが、その家族へのフォローがより大切と考えます」というご指摘、まったくそのとおりですね。

リビング・ウイル、在宅医療さらに在宅看取りは、医療関係者の覚悟だけではどうにもならず、ご家族の覚悟というサポートがどうしても必要です。

「1日でも長く生きてほしい」という思いをどう乗り越え、昇華させていくか? そこには一度では納得しがたいこともあるでしょう。リビング・ウイルに関しての学習経験の積み重ねが必要だと、そのために協会では、全国各地でリビング・ウイルに関するセミナーやトークサロンを継続して開催しています。

今回の看取り体験をもとに、ぜひお近くの支部でのトークサロンや、講演会へ皆様をお誘いください。リビング・ウイルに家族はどう向き合っていけばよいのか、きっとヒントが見つかるはずです。会員の皆様のお力添えをお願いいたします。