まずまず良かった

遺族アンケート

92歳母/看取った人・娘/神奈川県/2022年回答

最後まで人間らしく診ていただくことができて、ほっとしています。母が要介護認定を受け、介護サービスを利用するようになった頃から尊厳死協会のことを話していたと思います。介護老人保健施設に入所した時も、骨折で入院した時も、リハビリをした時も、老人ホームに入所した時も、最後の病院に転院した時も、いつでも尊厳死協会のカードを見せて医師やナースや担当の職員さんに伝えてきました。どこの機関でも快く受け入れていただきました。最期の時も酸素マスクと導尿の管はつけていましたが、自然のまま亡くなりました。病院から連絡を受けて母に会った時は、もう心臓は止まっていましたが、まだ、あたたかく、やわらかくて安心しました。穏やかな顔を見ていると、コロナで全く会えなかった悔しさもどこかへ消えてしまいました。私の母は幸運にも理解ある医療機関に恵まれましたが、時には一人の人間としてより、治療のための患者としての決断をせまられることもあるでしょう。全く後悔がなかったかと問えば、それはうそになりますが、まずまず、良かったのではないの!? という気持ちが私の本音です。

カードが手元にあることで安心を得られたのは事実です。長い間、母を一緒に見守ってくださり、本当にありがとうございました。

協会からのコメント

家族を看取る過程で「全く後悔がなかったかと問えば、それはうそになる」とはご家族の正直な気持ちでしょう。よくわかります。それでもリビング・ウイルがあったことでお母様の意思や希望を尊重するという基本的な判断基準をもてたことが、さまざまな医療機関・施設で医療者・介護者の理解、共感につながったと思います。「まずまず、良かったのではないの」と思えることが何よりだと思います。ご冥福をお祈りしております。