サ高住で母のケアチームに囲まれた安らかな最期
【遺族アンケート】
(98歳母/看取った人・娘/山形県/2023年回答)
私たち夫婦が入会後、何かの機会に母に尊厳死協会の話をしたところ「私も入る」と。私たちが尊厳死協会の趣旨を説明し、手続きをしました。
84歳でサービス付き高齢者住宅に入居しましたが、これも本人の意志です。父を早くに亡くしており、1人分の食事の支度が嫌になったと言っていました。サ高住に入居した時点でリビング・ウイルの話をし、カードと宣言書をコピーして渡しました。認知症が出始めた際に介護認定してもらい、その後は訪問サービスを利用する度にリビング・ウイルの話をしています。
肺炎で入院した時にも、皆様快くリビング・ウイルを承諾してくださり、その時の担当のお医者様にも「時代が変わった」と感じました。
サ高住で、母の介護、看護のチームができあがった時は、ホーム長はじめスタッフの方たち全員で、母の終末期の対応について意思統一がされました。お医者様も、看護師さんも、ホームのスタッフさんも本当に良くしてくださいました。食べられなくなり、飲めなくなった時は、点滴も水分も栄養ドリンクもやめて、本当に枯れるように安らかに亡くなりました。
ずい分前に、山形に長尾先生が講演にお見えになった時の話やご本からも「母を支えてくれる皆様に話して、理解を得て、理想的な最後だった」と思います。尊厳死協会に入ったことで、私も勉強して母の最後をこのように迎えられて本当に良かったと思っています。
次は私たちの番です。娘にも折に触れて話しておりますので、きっと母のような最後が迎えられることと思います。本当にありがとうございました。乱筆・乱文になってしまいました、ごめんなさい。
【協会からのコメント】
リビング・ウイルの啓発・普及には、このような会員の皆様の地道な「対話」と「実践」が不可欠です。
その実践の結果(成功も失敗も)をぜひ「小さな灯台」にご投稿ください。
ご投稿いただければ、たった一人の実践でも、多くの人に知らせることができます。知った方にとって、たとえすぐの行動にはつながらなかったとしても、「考えてみる」きっかけになるはずです。
今、大切なのは、おひとりおひとりに、それぞれの感じ方で「考えていただく」ことなのです。その影響力を発揮できる「小さな灯台」でありたいと思います。
どうぞ、皆様が経験された「看取りのエピソード」をご投稿ください。お待ちしています。