第2回 特集「代諾者(医療の代弁者)について考える」

~おひとり様になっても「希望する最期」をかなえられる社会にするために~

第1回の特集では「人工呼吸器装着をめぐる家族の葛藤」をとりあげましたが、まさにこのような命の選択を迫られた時、医療者に本人の意思を伝えるのが「代諾者」です。しかし、もしも本人が代諾者を指名していなかったら、代諾者が納得していなかったら……本人の意思は尊重されず「救命優先」「家族の意向優先」になってしまう可能性が高くなってしまいます。

●「代諾者(だいだくしゃ)=医療の代弁者」は「本人の意思」を守る最後の砦

●高齢独居の人が増えています―リビング・ウイルを誰に託す?

さまざまな事情(疎遠、超高齢など)で家族に「代諾者」をお願いできない時はどうすればいいのでしょう。最近では年齢を問わず、身寄りのない独居の人が増えています。また、身寄りがあっても疎遠ですと、イザ! という事態に遭遇した時、本人の真意を正確に理解し、伝えることは難しいものです。

これらは誰にとっても起こり得る切実な問題なのです。

今回の特集では、「代諾者」を知らなかった、考えたこともなかった方、誰に意思を託せばよいのか迷っている方、意思を託されているけれど不安がある方、自分なりの対処をしている実例など、多くの方の体験やご意見を集め、ご一緒に対応策を考えてみたいと思います。

1.【情報BOX】「代諾者(医療代諾者)」にリビング・ウイルを託す
内容は以下のとおりです。ぜひご覧ください。
・医療における決定権は本人にのみある
・誰にもリビング・ウイルを伝えていなかったら……
・本人・代諾者・医療者の対話がリビング・ウイルを果たす力に
・「代諾者」は誰がなる?
・家族以外、誰に「代諾者」をお願いする?
・第三者に「代諾者」をお願いする時の留意点
・トラブルから「代諾者」を守るために

2.「代諾者」についての「体験・ご意見」募集
会員・非会員を問わず「体験・ご意見投稿」のご協力をお願いいたします。ご協力いただける方は下記のリンク先にご記入をお願いいたします。
この結果は6月以降に本サイトにてご紹介予定です。多くの人々の声をお届けすることで、それぞれの“意思決定”の参考にしていただけますように。

この特集に関するご意見・ご質問は協会の医療相談ではなく、当プロジェクト宛にお願いいたします。