リビング・ウイルの意義は「生」を考えること

遺族アンケート

94歳母/看取った人・娘/東京都/2023年回答

少し落ち着いてきて母の遺品を整理し始めました。母は静かに晩年を過ごせたように思います。初めて会員証が送られた封筒の表に「2013年4月3日正会員になりました」とありました。友人にすすめられて貴協会に入った安堵が読みとれました。

父は66歳と若くして亡くなりましたが、私たち夫婦と孫に囲まれ、賑やかな生活でした。娘たちが自立した後の3人の生活も穏やかに過ごしました。仏壇の引き出しに、年初に思うことを20年以上書いたものが見つかり「ひ孫の成長が楽しみで、十分生きたと思うがもう少しがんばりたい」と2年前まで書けていました。

幸せだから生きたいと……。残されたものの心を温かくしてくれています。四十九日の法要もすみました。近身者のみでしたが、その時“生ききってくれた”母に感謝だと皆さんに伝えました。大きな喪失感もなく、いろいろと忙しい中でもすぐに日常が戻っています。

貴協会の入会を夫と考えて、先日書類を送っていただきました。終末期のことを考えるだけでなく、生きることを考えることが貴協会に入会する意義だと感じています。長い間母がお世話になりありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

協会からのコメント

リビング・ウイルは「終末期のことを考えるだけでなく、生きることを考えることが貴協会に入会する意義だ」と、まさにそうですね。自分らしく生ききるための「片道切符」のようなものではないでしょうか。

日々を大切に生き、最期に「ありがとう」と伝えて旅立つ素晴らしい「看取りのエピソード」をありがとうございます。ご冥福をお祈りします。