会員証を示したその時から――母の意思で見守られた最期

遺族アンケート

97歳父/看取った人・息子/千葉県/2024年回答

施設入居時に、ケアマネジャーや訪問医に会員証を提示して、母の意思を伝え、その意思を尊重して対応していただきました。家族として母の意思を明確にする手段として使えて良かったと思います。

母とは生前からどのように最後を迎えたいかについて話を聞いておりましたので、がんの影響で衰弱し食事や飲水ができなくなった時も、迷うことなく点滴による延命処置を拒否できましたし、介護士や訪問医もそれを尊重して見守ってくださったと思います。私も安らかな気持ちで見送ることができました。

協会には、今後もさまざまな生き方と考え方をリビング・ウイルに掲載していただき、皆様の最後の時をどのように迎えるかを考える手助けをしていただければ良いと思います。ありがとうございました。

協会からのコメント

生前からどのような最期を迎えたいか対話ができていたこと、言葉だけでなく、リビング・ウイルカード(会員証)を提示することが、医療者に意思を明確に伝える手段として生かされていることがわかる「看取りのエピソード」です。

さらに、ご家族が、➀最期は食べない、飲めない状態になっても自然であること、②終末期の点滴は本人にとってはつらい延命措置になることを知識として心得て、③本人に代わって意思を伝達することは大切な代諾者(【情報BOX】「代諾者(医療代諾者)」にリビング・ウイルを託す(2025年2月10日)をご参照ください)の役割でもあります。そのつらい役割を立派に果たされましたね。

私たちが尊厳ある最期を達成するには、医師だけではなく、ケア職も、そして何よりご家族の明確な意思表明が必要なことを教えてくれる「看取りのエピソード」です。

ご冥福をお祈りしております。