「延命しない」に、家族の葛藤も・・。

遺族アンケート

一年前に97歳の実母を亡くし、又今回夫を見送りました。二人とも尊厳死協会の会員であったために、判断にくよくよ迷うことがなかったのは精神的に有難いことだったと思います。
とはいえ、今回はまだ76歳と若い夫でしたので、高齢の母の時とは比べものにならない葛藤はありました。(アルツハイマーの末期近くで全身衰弱があった)
医療の進歩で様々な延命の道がある今、命をつなぐ道があるのに、それを選ぼうとしない決定はなかなか難しい。時に子供にとって難しい選択だと思います。
我が家の場合、まだ判断力があり、元気だった頃の夫の決めたことだ、という事実が大きな意味をもったと思うので、誰もが笑って「万が一」の時のことを語れるゆとりある時に、子供にきちんと伝えておくことが大切だと思います。それは口で伝えるだけでなく、きちんとした証拠(カードなど)を残すことが望ましいと思います。親の方からこの話題を切り出すべきと思います。
私も会員であるので、多分子供達は私の希望に沿った形で対応してくれると思います。(機会あるごとに笑ってこのことを話題にしている)
幸いな事に主人の主治医(世田谷区ホームドクター・循環器・認知症)は、尊厳死に対して肯定的な考えの方々でした。又、(母の時も夫の時も)介護施設でも問題なく受け入れていただき、少なくとも都会ではこのような考え方が普及してきているのではないかと感じています。

協会からのコメント

大切な人が傍で長く生きていて欲しい、と願うのは誰でも同じでしょう。本人がどんな様子で生きていくのかを選べるのがリビング・ウイルだと思います。ご主人は、体と心が健康だった時からご自分の「生きている」様子を決めていて、ご家族にも十分伝え了解を得てカードと言う形に残されていた。また、奥様も同じようになさっている。これはお子様方には非常に心強いことと思われます。