母が選んだ穏やかな最期

遺族アンケート

88歳母/看取った人・娘/神奈川県/2024年回答

母は8月に胆管がん、肝転移のステージⅣと診断され、独居だったため、末期がんの人を看取ってくれる施設へ入所した。延命治療はしないという本人の意思が強かったため、家族も迷わず入所を決められた。亡くなる1週間前までは、母は元気に過ごしていたが急に体調が悪化し、その折も点滴などは受けず痛み止めだけで数日過ごし、最後は苦しむことなく穏やかに亡くなった。(80年来の親友と私の到着を待っていてくれた)

最近では、医師から延命治療のことを確認される場面も増えてきていると感じる。今回も施設入所時や訪問診療の医師にリビング・ウイルの意思を伝えたが、医師は特にカードや書面を見ることはなかった。ただ、尊厳死協会に入会していたことで家族は後悔なく見送ることができた。ありがとうございました。

協会からのコメント

「末期がんを看取ってくれる施設」とありますが、一般にはホスピスや緩和ケア病棟などが想定されます。リビング・ウイルを通じてご本人の自己決定が尊重されたことが伝わる、まさに「看取りのエピソード」の好事例といえるでしょう。
日本では自主性や自己決定が、特に人の手を借りる状況や人生の最終段階になると、蔑ろにされがちです。

医療機関から、リビング・ウイルカードの提出を求められるというのは、まだまだ少ないと思われます。患者家族のほうが、先んじて、カードを見せて、または言葉でしっかり伝えるという行動が必要な段階だと思われます。

まずは、尊厳死協会に入会されていたことで、「ご家族が後悔なく見送ることができた」ということが何より嬉しいことです。ご本人のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族が穏やかな歩みを重ねられることを願っております。

リビング・ウイルについて詳しくは以下のページをご覧ください。
公益財団法人 日本尊厳死協会 ホームページ リビング・ウイルとは