家族を一つにした夫の意思

遺族アンケート

84歳夫/看取った人・妻/茨城県/2025年回答

かかりつけ医の病院から訪問介護も受けていたので、医療と介護の連携もよくとれていました。夫の要望についても、関わってくださった方が共有してよく理解してくださいましたので、夫は心安らかな気持ちで過ごすことができたと思います。

年に数回しか会わない息子家族にも、夫は正月にはきちんと自分の意思を伝えていました。そのため、家族も全員納得して夫を見送ることができました。

病院の看護師さんの一人は、「初めてこのカードを見ました」と言っていました。病院から「ACP」を行うので、ご家族も同席してください」と言われた際、尊厳死協会の電話相談を申し込みました。適切な助言をいただいたおかげで、家族も落ち着いて病院側に夫の気持ち、私たちの気持ちを伝えることができてよかったと思います。

No196に掲載されたのは、たぶん私の相談だと思います。ありがとうございました。ただ夫が亡くなる直前は、尊厳死協会の意思表示をするような場面はありませんでした。あまりにも突然に死がおとずれたため、呆然としてしまいました。それでも生前から尊厳死を家族に理解してもらっているという安心感の中で夫が過ごせたことが、本人も家族もよかったです。

協会からのコメント

お正月に息子さんご家族にもきちんとご主人の意思を伝えられていたことが、皆様が納得のいくお見送りにつながったのですね。また、病院との大事な話し合い(ACP)の前に尊厳死協会の電話相談をご活用いただき、落ち着いてご主人やご家族のお気持ちを伝えられたとうかがい、私どもも大変嬉しく思います。

あまりに突然のお別れに呆然とされたとのことですが、生前から尊厳死についてご家族で理解し、安心感の中で過ごされた時間は、ご主人にとって素晴らしい日々であったと存じます。心からのご冥福をお祈りします。

編集部注)
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことです。愛称「人生会議」とも呼ばれます。