誰にも話せなかった、義母への思い

96歳義母/看取った人・嫁/2025年回答

義母の最期は事故という悲しい結末になりました。もっと早く自宅か施設に移ってもらえたら、という後悔が残ります。ただ本人は体力の衰えを感じつつも、「誰の世話にならず最期まで一人で暮らす」という確かな覚悟を持って生活していました。

風呂の中で義母を発見したときは、胸がつぶれる思いでしたが、全く苦しんだ表情を残さず、眠っているような顔でした。ただ右手を固く固く握りしめていて、その最期の時に私たちに心配かけまいと考えたのではないか、そんな気がしてなりません。

リビング・ウイルについては、「本人の希望どおりに」と話してはいましたが、実際救急要請をするような事態になったとき、自分一人で本当に決断できるのか、非常に不安でした。

義母はずっと健康な人でしたので、かかりつけ医には介護認定のお願いや予防接種でうかがうだけで、リビング・ウイルの相談まではできていませんでした。リビング・ウイルに対応してくださるお医者様が近くにいるのかも探してもいませんでした。

病気をお持ちの方は、日頃からそうした相談の機会があるかもしれませんが、うちの場合は家族の負担が大きいなあと思うこともあり、日頃から不安でもありました。

とにかく、今は、「自宅で最期を迎えるという本人の思い」が叶ったんだと、納得するようにしています。

これまで誰にも話せず胸にしまっていた義母の死への思いを、こうやってお手紙にすることができてよかったです。ありがとうございました。

協会からのコメント

大切な人を亡くしたつらい気持ちを投稿していただき、ありがとうございます。「小さな灯台」がご遺族のグリーフケアに役立つことは、むしろ望むところです。
(【情報BOX】グリーフケアとピア・カウンセリングのすすめ(2026年2月18日)、グリーフケア-大切な人を亡くした哀しみを癒すため(2022年8月31日)もご参照ください)

【情報BOX】グリーフケアとピア・カウンセリングのすすめ

グリーフケアに関しては、【情報BOX】の「グリーフケア-大切な人を亡くした哀しみを癒すために」も参考になります。ぜひあわせてご覧ください。 人生において、誰もが大…

【情報BOX】グリーフケア-大切な人を亡くした哀しみを癒すために

◎悲嘆の感情(グリーフ)とはどんなものでしょうか ▼悲嘆の感情(グリーフ)を抱く対象は広く、さまざまな種類があります伴侶を亡くす、親を亡くす、子どもを亡くす、友人…

予期せぬお別れに直面し、お一人でどれほど胸を痛め、ご不安を抱えられたことかとお察しいたします。それでも「誰の世話にもならず」という確かな覚悟をもっておられたお義母様にとって、住み慣れたご自宅で最期を迎えられたことは、何よりの希望であったはずです。固く握りしめられていたという右手に込められたお義母様の思いを受け止め、納得しようと懸命に向き合われるお姿に、私どもも深く心を動かされました。

ただ、重大な病気があってもなくても、在宅で最期まで居たいという希望だけでも、お住まいの「地域包括支援センター」を訪ね、相談してよいこと、可能な支援を受けてよいという情報がもっと、もっと浸透していくことを願わずにはいられません。
くれぐれもご自愛ください。