点滴をはずすことで一生を全うされました。

遺族アンケート

主治医の反応は家族の判断にまかせるという意見で、87才の高齢でもあるので、いつまでも点滴で生きながらえるよりも本人が尊厳死を希望しているため、点滴を外す事で一生を全うされました。眠るように逝かれたので心から冥福を祈る事ができました。

協会からのコメント

本人が意思表示できない状態の「尊厳死」の選択は、いつか、誰かがしなくてはならない決断です。ご家族にとっては辛い局面ですが、人生にはそういう時があり得ることを多くの人に知っておいてほしいですね。正解はひとつではないことを悩む時に、本人の希望を考えた決断は価値があると思います。看取りにかかわった人々が「眠るように逝かれたので心から冥福を祈ることができました」という言葉に私たちも癒されました。

点滴の目的とそれを外すかどうかに至った病状がこの投稿だけでは不明ですが、おそらくすでに身体が点滴により栄養の吸収・活用ができない域に達していたのでしょう。ただ、点滴をつづけることは苦痛の素になると医師や看護師はわかっていても、ご家族の看取りへの心理的納得を待つために点滴を続ける場合もあることを付記しておきます。