日本看護協会会長様から、小さな灯台に寄せてメッセージをいただきました。
「小さな灯台プロジェクト」に寄せて
公益社団法人日本看護協会では、「看護職の倫理綱領」の前文において、看護の目的のひとつとして「生涯を通して最期まで、その人らしく人生を全うできるようその人のもつ力に働きかけながら支援する」ことを掲げています。
超高齢多死社会を迎え、人々にとって死は身近なものになっています。また、医療技術の発達にともない、死を迎えるご本人やそのご家族の価値観は多様化し、最期まで、その人の信念が尊重され、尊厳を持って過ごすことができるよう望まれています。
私たち看護職は、医療の知識と技術を身に付けた専門職として、苦痛の緩和や不安の軽減をはかるとともに、医療・ケアチームの合意形成を促す役割も担っています。
本会の基本理念「人々の人間としての尊厳を維持し、健康で幸福でありたいという普遍的なニーズに応え、人々の健康な生活の実現に貢献する」という使命のもと、ご本人やご家族が意思決定の場面で死や看取りの理解を深められるよう寄り添い、そして、その人らしい穏やかな最期を迎えられることを願っています。
公益社団法人日本看護協会
会長 福井 トシ子