尊厳死があっさり受け入れられたのに違和感が……
admin_en遺族アンケート
73歳夫／看取った人・妻
医師も看護師も尊厳死のことはご存じでしたので、説明も必要ありませんでした。むしろ、あっさり受け入れられたことに違和感がありました。本人の意志とはいえ、気持ちの上で割り切るにはかなり時間がかかることでしょう。尊厳死というのは必要なことだと思います。ただ、その扱い方や残された者の気持ちがついてゆけません。
協会からのコメント
「リビング・ウイル」をめぐる希望の実現は、さまざまな要素が複雑に関係しています。医療者が尊厳死を知らず希望を尊重されなければ落胆し、知っていて希望をあっさり受け入れれば違和感とともに苦しさが残るのでしょう。難しいことです。単に医師の態度だけの課題でもなく、最期の医療・ケア施設の環境や家族の気持ちも含めた包括的な何かだと思います。医療者から、思いやりのこもった言葉や労いの言葉があれば違ったのかもしれません。配偶者を亡くすのはつらく苦しいことです。どうぞ【小さな灯台・情報BOX】の「悲嘆の感情（グリーフ）」と「大切な人をどこで看取りたいですか？」の情報を見て、ご自分の哀しみを理解してみてください。理解したからといって哀しみがなくなるわけではありません。が、時間をかけて、ご自分を大切にしながらゆっくり癒しの時を過ごされますように。ご主人様のご冥福とともに奥様の健康を心からお祈りしております。
