「延命治療は要りません」韓国で急増!

韓国では今年2月から「延命医療決定法」が施行され、「不治かつ末期」の患者が、自らの意思で過剰な医療行為を拒否し自然な死を迎える「尊厳死」を選択するケースが急増し、2万人を超えたと、韓国の国際向け放送公社・KBS WORLDが伝えている。
この「決定法」は、患者の意思表示がある場合に限って認められるが、施行から9カ月で、家族2人以上の合意で延命治療を中止した患者は1万4000人、本人の意思によって中止した患者は7000人、合わせて約2万1000人に上っているという。 延命治療を受けないとする意思を表示するには「延命治療計画書」という書類を作成する必要があるが、すでに6万人が署名しているという。
「延命治療計画書」には、不治の状態に陥った場合に心肺蘇生、人工呼吸装着、血液透析、抗がん剤投与の4つを拒否する内容が記されており、19歳以上で、専門家との相談を経て作成できる。ただし、実際に履行するには、倫理委員会が設置された病院での判断を受けなければならないが、この委員会のある病院は、大学病院を除くと1%ほどだという。

(KBS WORLDから)