日本尊厳死協会は、患者の末期やリビングウイルのあり方を医療側・患者側の双方の立場から議論
する「リビングウイル研究会」を設立、2013年6月9日に都内で設立会ならびに第1回研究会の講演
を行いました。研究会は今後、学術的な分野だけでなく、患者・家族の心の揺れや、そのためのケア
のあり方などにも取り組み、医療・福祉側と患者側が同じ土俵で議論できる場となります。一方、尊
厳死の前提となる「不治かつ末期」の定義や認知症の人はリビングウイルを表明できるのか。さらに
は、リビングウイルが生かされなかったケースを検証するなど、山積する課題を改めてクローズアッ
プしてまいります。
今後、年に数回の研究会を開催し、現場の医療関係者や福祉関係者の意見の発表の場として使って いただくと同時に、患者側の意見もいただき、議論を重ねていきたいと考えています。