透析開始決定に対する「後悔」の関連因子を特定 米

2020年7月1日 (水)配信

 米国で維持透析中の成人患者397例に、41項目の質問票を用いたアンケート調査を実施。透析開始を決定したことに対する後悔の関連因子を特定した。

 患者の82例(21%)が透析決定に対する後悔を報告した。後悔と有意な相関を示す患者背景はなかった。患者が医師や家族を喜ばせるために透析開始を選択した場合に後悔が多く認められた(オッズ比2.34、95%CI 1.27-4.31、P<0.001)。平均余命について医師と話し合った患者(同0.42、 0.18-0.98、P=0.03)およびリビング・ウィルを作成した患者(0.48、0.25-0.95、P=0.03)は、透析開始による後悔を報告する割合が低かった。

【原文を読む】
Saeed F, et al. Dialysis Regret: Prevalence and Correlates. Clin J Am Soc Nephrol. 2020 Jun 4. [Online ahead of print]