第6回LW研究会「LW個別性への展開-最期まで自分の意思で生きる」【概要】

【日 時】2017年6月24日(土) 13:00~16:30
【場 所】東京大学伊藤国際学術研究センター 地下2階 伊藤謝恩ホール
    (東大赤門横:文京区本郷7-3-1)
【テーマ】「LW個別性への展開-最期まで自分の意思で生きる」
【コーディネーター】満岡 聰(在宅医師、日本尊厳死協会さが会長)

第6回LW研究会開く、300人が参加
高久日本医学会会長も姿見せ、挨拶

「リビングウイル個別性への展開」をテーマに、第6回日本リビングウイル研究会が6月24日、東京大学伊藤国際学術研究センターで約300人が参加して開かれた。
「認知症の人の意思決定をどう支援したらよいか」など現場からの声をもとに、国内外から出席した多彩なパネリストが意見を交換してディスカッションした。
日本医学会の高久史麿会長も会場に姿を見せ、飛び入りで挨拶した。
開会挨拶で研究会会長である岩尾總一郎・日本尊厳死協会理事長は「高齢者医療では意思能力が次第に衰えていく人の意思を周囲がどうくみ取り、尊重していくかが日常の課題になってきている。
皆さんと共に真剣に取り組んでいきたい」と述べた。

佐賀市で内科クリニックを営む満岡聰医師(日本尊厳死協会理事)をコーディネーターに研究会が進んだ。
第1部「日本の現状と海外との対比」では、佐賀県で在宅医療・在宅介護支援に取り組む上野幸子看護師、鐘ヶ江寿美子医師が報告、医療同意代行の法的問題を松隈知栄子弁護士(愛知県弁護士会)が取り上げ、米国在住の大西睦子医師が米国の意思決定支援を話した。

第2部「パネルディスカッション」では、オランダ在住のシャボットあかね研究者がオランダの意思決定支援を、東京都内で在宅医療に取り組む鈴木央医師が在宅医療の現場からを話し、会場参加者からの意見を交えて議論を進めた。
報告者、パネリストで出席した7人のうち女性が5人という構成で、会場も穏やかな雰囲気で議論が進んだ。