2017年のオランダ安楽死、前年比8%増の6585人
2017年、オランダでは6585人が安楽死審査法に基いて安楽死を遂げた。前年比8.1%増で過去最高だった。オランダ安楽死審査委員会がまとめた「2017年安楽死年次報告」を、「死の権利協会世界連合(WFRtDS)」ニュース(*)が6月、報じた。
2017年の安楽死の方法別では、医師が致死措置をする「安楽死」(95.8%)がほとんどで、医師が詳報した致死薬を本人が自ら飲む「医師によるほう助自殺」は3.8%、両方の混合による0.4%だった。国内の全死亡者(15万0027人)の中で安楽死の割合は4.4%で、前年(4.0%)より少し増えた。
オランダでは安楽死法が施行された2002年以来、実施については国に届け出が義務付けられている。2017年では、審査委員会が届け出内容を審査した結果、法に基づく注意を怠ったケースが12件あった。
安楽死を請求した疾病理由では「がん」が4236人(64%)と最も多かった。「認知症」は169人(2.5%)で少しずつ増えてきている(前年141人、2%)。安楽死した場所と処置した医師の統計からは、ほとんど(8割近く)が「自宅で、掛かりつけの家庭医による」スタイルだった。
* 詳しくは、https://www.worldrtd.net/