第12回リビングウイル研究会 「緩和ケアの現在」
─痛み苦しみにどこまで対処できるか─【ビデオ報告】
◆理事長ご挨拶
公益財団法人日本尊厳死協会理事長 北村 義浩
痛みや苦しみを取り除くことこそ、尊厳を守る第一歩です。今日この場で、緩和ケアに関する各方面の第一人者から伺うお話と最新の情報を、楽しみにしています。
◆テーマと概要のご説明
コーディネーター 満岡 聰
人の痛み、苦しみはさまざまです。がんによって生じるような痛み、心不全や腎不全によって生じるだるさや息苦しさといった苦痛は、私たちの当たり前の日常を奪い、尊厳を脅かします。
痛みや苦しみから死を願う人は少なくありません。現在日本での緩和ケアはどのようなものなのか、また患者の側から痛み苦しみに関してできることなど、多方面から緩和ケアを考えていきたいと思います。
◆第1部(1) 難治性がん性疼痛にどう立ち向かうか
佐賀県医療センター好生館緩和ケア科部長 小杉 寿文
がんの痛み苦しみは緩和ケアでどこまで取れるのか、その方法や薬剤の現状をお話しし、さらに痛み苦しみを医師に伝える際のポイントをお伝えします。
◆第1部(2) 心不全患者のLIFEに寄り添うために
医療法人社団ゆみの理事長・統括院長 弓野 大
亡くなられる原因の一位はがんで、その次が心不全によるものです。あまり聞きなれない心不全による苦痛とはどういうものか、どのように対処するのかをお話します。
◆第1部(3) 慢性腎臓病の症状緩和(緩和ケア)とアドバンス・ケア・プランニング(ACP)について
岩手保健医療大学看護学部教授 三浦 靖彦
非がんの苦痛、特に腎不全の症状のコントロールを中心に、生活の質の向上のために患者自身が医師とともに何ができるか、一緒に考えましょう。
◆第1部(4) 暮らしの保健室からの報告
看護師、暮らしの保健室室長 秋山 正子
患者さんの一人ひとり、それぞれの痛み苦しみを正確に誠実に受け止め、医療につなぐ仕事を通して、皆さまに伝えたいアドバイスをお話します。
◆第1部(5) ここまでできる在宅緩和ケアー尊厳死と安楽死の間―
医師、日本尊厳死協会副理事長 長尾 和宏
町のかかりつけ医として大勢の患者さんの痛み苦しみに耳を傾け、どう対応してきたかを報告します。