米バーモント州で自殺介助合法化 —住民投票でなく、州議会独自で
米国北東のバーモント州(人口約63万人)で終末期患者に対し医師の介助による自殺(PAS)を一定範囲内で合法化する「終末の選択法(the End of Life Choices Law)」が2013年5月3日成立、同20日から施行された。全米50州のうち西海岸のオレゴン州(97年)、ワシントン州(09年)に次いで3番目のPAS合法化州となる。
「歴史がつくられた」と死の権利協会世界連合ニュースが紹介している。その理由は、先行2州が住民投票による立法なのに対し、バーモンド州では州立法議会が独自に法制定した初めての州になったから。11年知事選で当選したシュムリン州知事が「PAS合法化」を選挙公約に掲げていた。
米国でPAS合法化を求める動きは数州で活発。東部のマサチューセッツ州では昨年11月、法制定を求める住民投票が反対51%、賛成49%の僅差で退けられたばかり。米国の多くの州では、住民投票により法制定ができるイニシアティブ(直接提案)制度がある。
(死の権利協会世界連合HPのニュースより)