2012年、オレゴン州法適用死は77人 —医師自殺介助法化15年で最多

 米国オレゴン州保健局は1月、「2012年州尊厳死法報告書」を発表した。医師の介助による自殺(PAS)を合法化したオレゴン州尊厳死法(1997年10月施行)の適用を受けて12年に亡くなったのは77人。過去15年間の年間数では最多だった。

 法適用死した人が州の全死亡者に占める割合は0.2%で、97%以上の人がホスピスケアを受けながら自宅で亡くなった。
州尊厳死法は、余命6か月未満の患者(18歳以上)が対象で、医師が処方した致死薬を患者が自ら服用して死を選ぶことを一定の手続きで容認した。PASは死をもたらす最終行為が患者の手に委ねられる点で、医師が直接致死行為をする積極的安楽死とは区別されている。これまでの報告書では、致死薬を受け取っても実際に自死する人は約6割とされ、そのほとんどは末期がん患者となっている。

(死の権利協会世界連合HPのニュースより)