公益財団法人日本尊厳死協会・人生の最終段階における意思決定支援 小さな灯台プロジェクト 尊厳死を支えるリビング・ウイル
自然な死を若い世代に教えてくれた
母は自ら緩和ケア病棟のある病院を探し選んで入院しました
理解のある担当医で私たちは幸運でした
認知症になる前に意思を聞いていたので迷うことはありませんでした
家で静かに永眠できたのは、最期のことを話していたから
与えられた命の全部を使い果たしての静かな看取りでした
現代の医学の中では自然な形で亡くなるのは難しい
人工呼吸器を装着した母の姿をみて「ああはなりたくない」と入会
人工呼吸器を装着したことをずっと後悔
会報などを読み「看取る」覚悟を決めてゆく年月は大事でした
延命治療を回避した結果起きた誤嚥は家族としても納得づく
救急にもかかわらず家族の意思確認をしてくれたことに感謝
病院で独りで逝かせることだけは避けたかった
「絶筆は完と書きたし冬銀河」(主人作)
普段から家族で話し合っていて良かった
介護保険による介護体制のもと穏やかな最期を迎えました
余命宣告を冷静に受け止め、最期まで立派な主人でした
最期までがんと共存して日常生活を続けました
逝くものの心構え、遺されるものの生き方を夫婦で話し合っていました
夫を送り出せた時には達成感を得られました