第1回 特集 〜知って欲しい 尊厳ある最期〜 「人工呼吸器装着をめぐる家族の葛藤」 のご報告
本サイトで毎月最も閲覧数が多いのは【情報 BOX】「人工呼吸器は取り外すことができるの?できないの?」で、ひと月で 5000 件を超えたこともあるほど関心の高いテーマです。 「小さな灯台」が今年 3 年目を迎えるにあたり、このテーマをもっと深く掘り下げたいと考え、特集を組みました。
皆様の投稿からうかがえる葛藤は「一度装着すると外せないという強い恐れ」です。
私たちは人工呼吸器装着をめぐるこの課題については「time limited trial(お試し期間) 」という考え方が一つの解決の糸口になると考えています
※time limited trial=集中救命治療を含む治療を一定の期間行ってみて、その効果を見極める手法、つまり、やってみて、期待どおりの成果が得られなければ中止できるというお試し期間です。
特集にあたり、「time limited trial」について「アンケート」や「ご意見・体験募集」を実施いたしました。ぜひ、その結果をご覧いただき、さらに皆様のご意見をうかがえましたら幸いです。
特集結果
人工呼吸器に限らず 「胃ろう」「気管切開」「人工透析」に関しての経験やご意見の投稿を、引き続き募集します。
医療者特に看護師の方々、患者家族の方々の投稿をお待ちしています。
「人工呼吸器」に関する看取りのエピソード
本人のリビング・ウイルの意思がかなった事例
- 人工呼吸器回避は会員証を見せていたおかげ
- 遺される者のために全てを書き残してくれていました
- 苦しい最期が悔やまれてなりません
- 自宅で眠るように天に召されました
- 治療と延命措置のラインのあいまいさを実感しました
- 若かった時にはリビング・ウイルを医師に伝える覚悟はできなかった
- 胃ろうがリビング・ウイルを考えるきっかけでした。
- 手術も人工呼吸器も回避
- 「人工呼吸器はつけますか?」
- 最期まで変わらなかった本人の意思
- 家族のよりどころになる「確かなもの」は本人の意思
- 気が動転。救急隊員から聞かれたことは・・。
- 母の苦しそうな様子を見て迷いましたが・・・
- 「呼吸を管理させてもらえますか?」の意味は?
- 20年前に比べ「本人の意思を尊重する」ことの理解は進んでいる
人工呼吸器を望まないから尊厳死協会に入会
※関連記事
①【情報BOX】人工呼吸器は取り外すことができるの? できないの?
②日本老年医学会「ACP推進に関する提言」事例集(2020)「事例2 延命医療 を望まないパーキンソン病患者から人工呼吸器を外して看取った事例」
③人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査報告書(令和5年12月)
④尊厳死協会 第3回リビングウイル研究会「生かされなかったリビングウイル」要旨
⑤尊厳死協会 第3回リビングウイル研究会「生かされなかったリビングウイル」抄録
※この特集に関するご意見・ご質問は協会の医療相談ではなく、当プロジェクト宛にお願いいたします。